今回はプロジェクト管理技法として代表的な「PMBOK」をご紹介していきます。今PMをしているけどうまくプロジェクトを進められていない…。これからPMを始めるけどどこから勉強すればいいかわからない…。などの悩みを抱えるPMに少しでもお力になれればと思います!目次PMBOKとは?PMBOKとはプロジェクトマネジメントの知識を体系的にまとめた本で、プロジェクトマネジメントの世界標準と言われるこの教科書は、米国のプロジェクトマネジメント協会が1986年に刊行して、2017年に改訂第6版が発刊されました。2021年8月1日には第7版はリリースされるのが決定しています。%3Cdiv%20class%3D%22iframely-embed%22%3E%3Cdiv%20class%3D%22iframely-responsive%22%20style%3D%22height%3A%20140px%3B%20padding-bottom%3A%200%3B%22%3E%3Ca%20href%3D%22https%3A%2F%2Fwww.amazon.co.jp%2F%25E3%2583%2597%25E3%2583%25AD%25E3%2582%25B8%25E3%2582%25A7%25E3%2582%25AF%25E3%2583%2588%25E3%2583%259E%25E3%2583%258D%25E3%2582%25B8%25E3%2583%25A1%25E3%2583%25B3%25E3%2583%2588%25E7%259F%25A5%25E8%25AD%2598%25E4%25BD%2593%25E7%25B3%25BB%25E3%2582%25AC%25E3%2582%25A4%25E3%2583%2589-PMBOK%25E3%2582%25AC%25E3%2582%25A4%25E3%2583%2589-Project-Management-Institute%2Fdp%2F1628251905%22%20data-iframely-url%3D%22%2F%2Fiframely.net%2FGzSMrUQ%3Fcard%3Dsmall%22%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fdiv%3E%3C%2Fdiv%3E%3Cscript%20async%20src%3D%22%2F%2Fiframely.net%2Fembed.js%22%3E%3C%2Fscript%3E上記の本はかなり内容も多いため私は以下の本で学習しました。%3Cdiv%20class%3D%22iframely-embed%22%3E%3Cdiv%20class%3D%22iframely-responsive%22%20style%3D%22height%3A%20140px%3B%20padding-bottom%3A%200%3B%22%3E%3Ca%20href%3D%22https%3A%2F%2Fwww.amazon.co.jp%2F%25E5%259B%25B3%25E8%25A7%25A3%25E5%258D%25B3%25E6%2588%25A6%25E5%258A%259B-PMBOK%25E7%25AC%25AC6%25E7%2589%2588%25E3%2581%25AE%25E7%259F%25A5%25E8%25AD%2598%25E3%2581%25A8%25E6%2589%258B%25E6%25B3%2595%25E3%2581%258C%25E3%2581%2593%25E3%2582%258C1%25E5%2586%258A%25E3%2581%25A7%25E3%2581%2597%25E3%2581%25A3%25E3%2581%258B%25E3%2582%258A%25E3%2582%258F%25E3%2581%258B%25E3%2582%258B%25E6%2595%2599%25E7%25A7%2591%25E6%259B%25B8-%25E6%25A0%25AA%25E5%25BC%258F%25E4%25BC%259A%25E7%25A4%25BETRADECREATE-%25E3%2582%25A4%25E3%2583%25BC%25E3%2583%2597%25E3%2583%25AD%25E3%2582%25B8%25E3%2582%25A7%25E3%2582%25AF%25E3%2583%2588-%25E5%2589%258D%25E7%2594%25B0%25E5%2592%258C%25E5%2593%2589-ebook%2Fdp%2FB07ZV861BY%22%20data-iframely-url%3D%22%2F%2Fiframely.net%2FroLGein%3Fcard%3Dsmall%22%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fdiv%3E%3C%2Fdiv%3E%3Cscript%20async%20src%3D%22%2F%2Fiframely.net%2Fembed.js%22%3E%3C%2Fscript%3EQCD(品質、費用、納期)プロジェクトの成功・失敗の目安になるのがQCD(品質、費用、納期)です。このうちのどれが想定から外れてもプロジェクトは失敗に終わってしまうケースが多いです。PMBOKは所期のQCDを達成するために必要なものとして以下3つを挙げています。こちらを順番にご紹介していきます。プロジェクト憲章プロジェクトマネジメントの5つのプロセスプロジェクトマネジメントの10の知識エリアプロジェクト憲章とは簡単に説明するとプロジェクト憲章はプロジェクトの立ち上げに必須になるものです。ガイドには「プロジェクトのオーナー(経営者またはスポンサー)が発行する、プロジェクトを正式に認可する文書」で、「プロジェクトマネージャーが会社のリソース(人・モノ・カネ)をプロジェクト活動のために使用する権限を与える」ものと記述があります。そして、プロジェクト憲章の項目としては下記になります。プロジェクトの目的プロジェクトのゴール前提条件と制約条件スケジュール予算リスクPMの名前とその責任範囲ステークホルダー(利害関係者)よくやってしまいがちなのが、上記項目を詳細に記述し、プロジェクトの計画そのものを作ってしまうケースがありますが、憲章の段階では大枠で問題ありません。実行していないプロジェクトなので、未確定のことも多いですが、憲章は決めるべきことを決めるというフェーズです。プロジェクト憲章を作らずに、「明日からお願いします!頑張りましょう!」という形でプロジェクトを立ち上げてしまいがちですが、基本プロジェクトの計画などは遅延が発生したり問題が多く発生するものなので、炎上したときや軌道修正させるときに立ち戻れる便利なものになってくれます。プロジェクトマネジメントの5つのプロセス1. 立ち上げプロセスプロジェクトのオーナーがプロジェクト憲章を発行して、プロジェクトの立ち上げを認可します。プロジェクト憲章では、プロジェクトの目的、ゴール、予算、スケジュール、プロジェクトマネジャーの責任範囲などが定義されます。2. 計画プロセスプロジェクトマネジャーによって、ゴールまでの大凡の作業計画を立てます。計画は実行プロセスの進展によって詳細になり、当初の計画が変更されることもあります。3. 実行プロセス立案した計画に基づいてチームがタスクをこなしていきます。4.監視・コントロールプロセスタスクの進行、次工程への受け渡しで、確実な検査、検証が行なわれているかを監視します。進行中に生じたさまざまなトラブルへの対応も必要です。5. 終結プロセスプロジェクトのQCD(品質、費用、納期)を検証・評価してプロジェクトを終結します。プロジェクトの完遂までに獲得した経験・ノウハウの蓄積や伝達も、終結プロセスの大切な要件の一つです。プロジェクトマネジメントの10の知識エリアPMBOKは、5つのプロセスを遂行するために、マネジメントを10のエリアに分けて、それぞれについて管理しなければならないとしています。1. 統合管理他の9つの知識エリアを統合するもので、プロジェクト全体に関わるキックオフやプロジェクト終結などが含まれます。2. スコープ管理プロジェクトの仕事の範囲と目指す成果物が何であるかを明確にするものです。スクラム開発などではこのスプリントのゴールや全体計画をWBSなどを使って表現し管理します。3. スケジュール管理ここで言うスケジュール管理は機械的なものではなく、より生産性の高い時間の使い方を目指したり、スケジュールの遅れを早く検知するための仕組み(進捗管理方法)などを作っていきます。4. コスト管理プロジェクトにかかる費用を予算内の金額に抑えるために、全体の予算設定や必要なコストの見積もりを行い、現実的に設定した全体予算のなかで最適化をします。5. 品質管理成果物が求められる品質をクリアしているように、テストを重ね、バグを取り除きつつ品質を管理します。6. 資源管理プロジェクトを成功させるのに見合った人材・チームと必要な物質を調達・管理します。7. コミュニケーション管理コミュニケーションの良し悪しは成功の大きな要因になります。伝達などにとどまらず、適切な会話ができるように弊社では必ず雑談チャンネルを作ってコミュニケーションの壁を低くできるような仕組みを導入しています。8. リスク管理プロジェクトの実行プロセスで発生するリスクを予測し、回避策や発生した際の最小化を行います。これはコミュニケーション管理と深く関わるもので、検知が遅くなればなるほど問題とそれに対する対応はやっかいになります。9. 調達管理プロジェクトを進める上で必要なサービスやツールを管理します。基本的にクライアントが使っているものに合わせてあげると、プロジェクトの開始はスムーズに進むことが多いです。10. ステークホルダー管理クライアント、経営層、社内関係部署など、プロジェクトに関係するステークホルダー(利害関係者)との連絡や情報の共有などを管理します。PMBOKを読んで実行に移す際の注意点PMBOKに書いてある内容をそのままやろうとすると厳密すぎて大変です。また、PMBOKには人物が登場しないので実際にプロジェクトを始めてみるとさまざまな人間がいるので考え方が違ってうまくいかない!なんてことは多いためカスタマイズは必須になります。まとめPMBOKは情報量が多く、一見、プロジェクトに取り入れにくいように思えますが、PMBOKを取り入れることで今プロジェクトがどのフェーズで何が必要なのかがわかるので、プロジェクトを進行する上で迷いがなくなります。「プロジェクトを進めてみないとわからない」が減り、リスクを事前に検知し対処することができるのでPM始めたての方はより効果を実感できると思います。PMBOKというアウトラインがあるので、それに沿ってプロジェクトで必要なドキュメントやルールなどを蓄積しカスタマイズしていくとプロジェクトを経験すればするほど強くなるという体験が得られます。このような知識を体系的にまとめた本を活用することでPMだけでなく、他の業種の悩みを解消したり、サービスのヒントになるかもしれません。プロジェクトの進行に課題をお持ちの方はPMBOKを読んでみてください。