はじめに突然ですがデザインシステム、という言葉をご存知でしょうか。近い言葉で「デザインガイドライン」というものがあります。デザインガイドラインとは言葉通り、「デザイン」の「ガイドライン(=取扱説明書)」で、主にWebページやサービスなど一貫性を持ったプロダクトなどを作る際に必要とされるドキュメントです。デザインシステムを噛み砕いて簡潔に説明すると、このガイドラインを実際に『使える』ようにしたものです。そのプロジェクト(プロダクト)におけるデザインの概念やルール、それを実現するためのUIのパーツ(アセット・コンポーネント)を整備し、拡張性・柔軟性を持たせ、効率的で統一した開発ができるようにする仕組みがデザインシステムの特徴です。こうした特徴から、デザインシステムはよくレゴブロックや辞書などに例えられます。・人目でそれとわかるビジュアル・統一された規格・組み合わせによる拡張性の高さマンハッタンコードでは、これまで複数のモバイルアプリ開発の案件で、このデザインガイドライン・デザインシステムを整備してきました。なぜデザインシステムを作るか?複数のデザイナーがいるプロジェクトや、オフショア(海外拠点)などさまざまなチームが開発に関わっていると、似ているが異なるデザインが発生してしまうことがよくあります。デザインシステムを導入することで、大規模プロジェクト・関係者が多いプロジェクトでも一貫したデザインが可能になります。また、システム化されたデザインは開発の試行錯誤や手戻りを軽減することができ、長期的な運用においてデザインのコストを下げることができます。「デザインを一貫させる」という目的においてデザインシステムを導入することで生じるデメリットは特にありません。ただし、導入してもメリットが小さいものに対してデザインシステムを導入するのは、逆にデザインのコストが嵩んでしまったり、作ったものの運用されなかったりしてしまいます。デザインシステムは導入するプロジェクトの規模、継続性などを加味して導入するかを慎重に検討すると良いでしょう。まとめデザインシステムを導入することで得られるメリットはデザイナーのみならず開発チーム全体やビジネスサイドにも大きな恩恵を与えます。これを機にデザインシステムの導入をご検討ください。導入方法がわからない、対応できる人員がいないなど実施にあたり課題がある際は、下記のお問い合わせフォームから弊社にご相談ください。