本記事では、マンハッタンコードがお客様に提供しているFRONT-END LAB(フロントエンドラボ)のDEVELOPMENT DESKについて事例を紹介していきます。目次プロジェクト概要飲食店で使えるクーポンアプリの新規開発案件でした。2020年の秋から参画し、同年の年末にストア公開を目標としたプロジェクトでした。参画した時点では、クーポン取得と利用・ユーザー管理・ログインポイント付与など、アプリ基盤と主要機能はできていました。クライアントからのご要望開発中アプリのテストリリースと不具合改修追加の機能実装ストアリリースアプリ基盤と主要機能はできていたのですが、リリース前に追加したい機能要件がまだあり、機能の追加実装・不具合改修、そして、ストアリリースまで走り切れるよう支援をして欲しいというご要望でした。開発手法とチーム体制アジャイル(スクラム)開発で、2週間を1スプリントとして開発を進めました。マンハッタンコードの支援内容体制案件規模や予算にもよりますが、マンハッタンコードでは常にマスターとメンバーの2名体制でアサインをしています。マスターは開発歴10年以上のシニアエンジニア、メンバーは10年未満のミドルまたはジュニアエンジニアを指しています。アサイン率もクライアントとお話をしながら必要な分をご提案しています。本案件では追加機能開発があったので手を動かせるメンバーを常に100%アサインすることで生産量を担保し、また、ゴール達成に必要な「ストアリリース」に対してはマスターの稼働を調整することでリリース計画やリリース前後のトラブルに対応できるようご提案をさせていただきました。流動的ではあるんですが案件のマイルストーンに合わせた提案はクライアントに喜んでいただけました。開発支援一通り機能が完成していたということもあり、参画してすぐに既に作られていたアプリのテスト配布(Test Flight / Play Store)と不具合改修を行いました。また、それと並行して今までメインで開発されていたネイティブアプリエンジニアからの引継ぎも行いました。予定通り年末にリリースを終えました。プロジェクトの課題「情報の俗人化」クライアントにはネイティブアプリに精通したエンジニアがおらず外注で担っていました。ですが、その方との契約が終了するとのことで1〜2週間ほどで私たちへの引継ぎを行いました。そして、あることに気が付きました。案件特性として開発者が1名の場合に多いのですが、「情報が人に依存する」といった問題に気が付きました。わからないことがあると「ここを見て!」ではなく「○○さんに聞いて!」となるのです。ということで、エンジニアリングのモットーである「不明確なことを明確にしていく行動」の一貫として、開発の合間をぬって情報の可視化と提案を行いました。もちろん、私達マンハッタンコードがずっとこのプロジェクトに関わり続けることは難しいので、今後このプロジェクトに関わる方達への情報提供として必要だと思う手順書なども作りました。以下はその一例です。情報の可視化テストアカウント情報ストア公開申請時のアカウント情報証明書情報Github Projectsを使ったチケット管理の提案クラッシュログ導入の提案手順書の作成開発環境構築AppleStoreConnectのメンバー&テスター追加方法GooglePlayConsoleテストメンバー追加方法GooglePlayConsoleのユーザー追加方法AppleStoreとGooglePlayConsoleの本番リリース方法AppleStoreとGooglePlayConsoleの内部テストリリース方法テンプレートの作成テスト項目書リリース計画書不具合チケットアジェンダ課題解消後のプロジェクトメンバーの変化様々な情報を可視化し不明確になっていることを明確にしていくことで、徐々に「ここを見て!」「今の内容、可視化して残しておきますね!」「動画だと後から見てもわかりやすいから録画しておいてほしい!」といった会話が出てくるようになり、ネイティブアプリ開発者しかできなかったことがバックエンドや開発をしていない役割の人も行える環境を作り出すことができました。まとめマンハッタンコードはクライアントに対し、開発技術はもちろんのこと、「開発の文化作り」も提供しています。当記事ではその一部をご紹介しました。弊社がプロジェクトに入ることで様々な開発ドキュメント(設計書・手順書など)が増え、俗人化を防止したチーム開発をする文化が根付きます。これから開発チームを作る、または、現在開発チームはあるが情報が俗人化されていることに課題感をお持ちの方はぜひ弊社の取り組みのお話を聞きにきてください。