Google Analytics(GA)は、Googleが提供しているウェブサイトやアプリのパフォーマンスを詳細に分析し改善点を見つけるためのマーケティングにとって欠かせない便利なツールです。しかし機能の範囲が広く複雑であるため、特に初心者の方は扱いづらいと感じるかもしれません。GAを最大限に活用するためには、まずは基本的な用語とその意味を理解することが重要です。本記事では、GAを使い始めるにあたって最低限知っておくべき用語をご紹介します。これらの用語を理解してGAのデータをより深く理解していきましょう。GAの覚えておきたい基本用語22選1. ユーザー(Users)サイトやアプリを訪問した個別の訪問者数を示します。同じ人が複数回訪問しても1ユーザーとしてカウントされます。2. セッション(Sessions)ユーザーがサイトを訪れてから離れるまでの一連の活動をセッションと呼びます。ページの閲覧やイベントのトリガーなど、一つの訪問内でのユーザー行動の集合体です。3. ページビュー(Pageviews)サイト内のページが読み込まれる回数です。同一ユーザーが同一ページを複数回読み込んだ場合も、その都度ページビューとしてカウントされます。4. セッション持続時間(Session Duration)ユーザーがサイトに訪れてから離れるまでの平均時間です。サイトのコンテンツがユーザーにどの程度興味を持ってもらえているかの指標となります。5. 直帰率(Bounce Rate)ユーザーがサイトにアクセスした後、1ページのみを閲覧してサイトを離れる割合です。直帰率が高い場合は、サイトの内容や構造を見直す必要があるかもしれません。6. コンバージョン(Conversions)サイトやアプリが目的とする行動(商品購入、メール登録など)が成立した回数です。目標設定を行うことで、これらの行動を追跡できます。7. イベント(Events)ユーザーがサイト上で行う特定の行動(ビデオの再生、ダウンロードの実行など)をイベントと呼びます。イベントトラッキングを設定することで、これらの行動を細かく分析できます。8. アクイジション(Acquisition)サイト訪問者がどのような経路でサイトにたどり着いたかを示します。検索エンジン、ソーシャルメディア、直接アクセスなどの情報が含まれます。9. ゴール(Goals)ユーザーがウェブサイトやアプリ内で達成した特定の活動や目標。例えば、商品購入、問い合わせフォームの送信、ニュースレター登録など、事業者が事前に設定した行動です。10. セグメント(Segments)データを特定の条件でフィルタリングし、分析の対象を絞り込むために使用します。ユーザーの行動、トラフィックの源泉、地域など多様な基準でセグメントを作成できます。11. チャネル(Channels)ユーザーがサイトに到達するまでの経路を示すカテゴリ。有機検索、直接トラフィック、リファラル(他サイトからのリンク)、ソーシャル、メール、ペイドサーチなどがあります。12. ランディングページ(Landing Pages)ユーザーが最初に訪れるウェブページ。ランディングページのパフォーマンスを分析することで、キャンペーンやSEO戦略の有効性を測定できます。13. エクジットページ(Exit Pages)訪問者がウェブサイトを離れる際に最後に見たページ。エクジットページの分析を通じて、ユーザーがサイトを離れる理由を推測することができます。14. コホート分析(Cohort Analysis)同じ期間にウェブサイトを訪れたり、特定の行動を取ったりしたユーザーグループの行動を時間経過と共に追跡する分析方法です。15. サイトスピード(Site Speed)ページの読み込み速度やサイトのパフォーマンスを測定する指標。サイトスピードの改善は、ユーザーエクスペリエンスの向上に直結します。16. ヒートマップ(Heatmaps)ウェブページ上でのユーザー行動を色の濃淡で視覚化したマップ。どの部分がよくクリックされるかなど、ユーザーの興味の度合いを理解するのに役立ちます。17. アトリビューション(Attribution)特定のコンバージョンやセールスに至るまでの、ユーザーのタッチポイント(接触点)や経路を評価するプロセス。マーケティング活動の効果を分析する際に重要です。18. ユーザーフロー(User Flow)サイト内をユーザーがどのように移動しているかを示すフローチャート。サイトのナビゲーションの効果やユーザーエクスペリエンスの問題点を特定するのに役立ちます。19. リアルタイムレポート(Real-Time Reports)ウェブサイトに現在何人のユーザーがいるか、どのページを見ているかなど、リアルタイムでの活動状況を報告する機能です。20. ユーザー属性(User Demographics)年齢、性別、興味・関心領域など、ユーザーの人口統計学的情報。ターゲットユーザーの特性を理解し、より効果的なマーケティング戦略を立てるために利用されます。21. クリック率(Click-Through Rate, CTR)クリック率は、特定のリンクや広告が表示された際に、どれだけの割合でユーザーがクリックしたかを示す指標です。CTRはマーケティングキャンペーンの効果を測定する上で欠かせないデータの一つであり、高いCTRはターゲットオーディエンスに対する広告やコンテンツの関連性と魅力を示します。22. 平均単価(Cost Per Click, CPC)平均単価は、広告がクリックされるたびに広告主が支払う平均的な費用を指します。この指標は、特に検索エンジンマーケティング(SEM)やペイパークリック(PPC)広告キャンペーンのコスト管理において重要です。CPCを理解し最適化することで、マーケティング予算の効率を高め、より多くのリードやコンバージョンを低コストで獲得することが可能になります。まとめ今回はGAの数ある用語の中から基本となる用語20選をピックアップしご紹介させていただきました。これらの用語を理解することで、ウェブサイトやアプリのパフォーマンス分析の基礎を固めることができます。さらに詳細な分析を行うには、これらの用語を踏まえた上でさまざまなレポートや機能を探求していくことが重要です。