今回は最低限知っておきたいiOSのアプリ用語についてまとめていきます。アクティビティインジケータインジケータとはコンテンンツの読み込みやデータ処理にかかっている時間を視覚化して表してくれる部品のこと。有益な情報があればテキストも表示される。ナビゲーションバー画面上部にあるバーのこと。新しい画面に遷移した時は「戻るボタン」が左上に表示される。右上には「編集ボタン」や「完了ボタン」が表示されることもあるiOS11からはラージタイトルという、最初はタイトルが大きく表示されスクロールすると標準サイズに変わる機能が搭載されました。アクションシート何らかのアクションに対して、次の動作を選択させるためのシートのこと。小さい画面では下からスライドして表示され、大きい画面ではポップオーバーとして表示される。アラート購入や破壊的な操作を行う時などの、重要な場面で用いられる。要素はタイトル・メッセージ・ボタン。アクションシートと似ている。使い分けとしては、アクションシート:ユーザのアクションに応じて選択肢を提示するものアラート:特に重要なことや予期せぬ自体が発生した時に表示するものテーブルビューひとつの列に複数の行を含んだリストのこと。設定画面などでよく用いられている。コレクションビュー順序のあるコンテンツを表示するときに用いられる。コレクションビューの場合は縦横どちらでもセルを並べることが可能。レイアウトは自由に変更することができ、サイズが異なるコンテンツを配置することもできる。ステータスバー画面の最上部に表示されているバーのこと。デバイスの現状が表示されいている。ステータスバーは下に表示されているコンテンツによって「dark color」「light color」を使い分けることが可能。タブバー画面下部に表示されているバーのこと。画面の切り替えができる。ツールバー画面下部に表示されるバーのこと。現在表示している画面に対して何かしらのアクションを起こすためのボタンが配置されている。ピッカーひとつまたは、複数の値があるリストをスクロールして選択できる。画面下部に表示されることが多い。日付や時間選択にピッカーがよく使用されている。プログレスバーインジケーターの一種で、処理中のタスクの進捗状況を表す。処理をキャンセルできるボタンが配置されていることもある。ページコントロール現在自分がどのページにいるかを示すドットのこと。ページをスワイプ、またはドットをタップすることで前後のページに移動することができる。セグメンティッドコントロール相互に排他関係にある選択肢を2つ以上並べる際に表示される。複数の画面を切り替える際によく使われる。スライダー最小値と最大値が示されている水平のバーのこと。コントローラーを動かすことで操作ができる。スイッチ排他関係にある2つの状態(on・offなど)を切り替えるための機能のこと。スイッチはテーブルの行の中でしか使われることのみを想定している。ネットワークアクティビティインジケーターネットワーク関連の処理が行われている際に、画面上部のステータスバーに表示される。見た目はアクティビティインジケーターと同じ。ポップオーバーコンテンツの上に被せて表示する一時的なビューのこと。ポップオーバーが表示されている時は、他のビューに対する操作ができなくなる。出現場所は矢印によって知ることができる。モーダル型・非モーダル型の2種類がある。非モーダル型はキャンセルボタンのほか、ポップオーバー外のエリアをタップすることでポップオーバーを非表示にすることができる。ナビバー・テーブルビューなどの様々な要素を含めることができる。大画面での使用が適している。iPhoneの場合だと、ポップオーバーではなくモーダル表示が好まれている。モーダル下から上に向かって表示される画面のこと。画面全体を覆うとこもあれば、画面の一部のみを覆うこともある。モーダルを表示させることで画面に集注させることができるが、タスクが完了するまでは他の操作が不可になる。そのため、モーダルの使用は最小限に抑えた方が良い。モーダルの表示方法は4種類あり、アクションシートやアラートもモーダルの一部である。iOSでの画面遷移は「モーダル遷移」「プッシュ遷移」の2種類に大きく分けられる。プッシュ通知プッシュ通知はタイムリーで重要な情報を伝える。ロック画面・通知センターから確認することができる。通知を受け取る、または拒否することができ、プッシュ通知の許諾アラートが表示される。iOS12から通知センター上でoffにすることが可能になった。通知を左にスワイプすると設定が表示される。3DTouchや左スワイプ後の「表示」をタップすることで通知内容の詳細を確認できる。ここはカスタマイズすることができる。プッシュ通知は「バナー」と「アラート」の2種類がある。バナー→数秒間表示された後消えるアラート→自分で通知を消さない限り、画面上部に表示される3D Touch/Force Touchスクリーンに圧力をかけることで、追加の機能にアクセスできる。対応機種はiPhone6s以降。ドラッグ&ドロップひとつの指でコンテンツを移動させたり複製することができる。移動先は同コンテンツに限らず、別のコンテナにも移動できる。iPadの場合、異なるアプリにドロップすることも可能。ジェスチャ主なジェスチャ名と使用用途は以下を参照タップ:何かを選択する時ドラッグ:何かを移動する時フリック:素早くスクロールする、またはパンする時スワイプ:前の画面に戻る、または隠されているアクションを表示するダブルタップ:ズームイン、またはズームアウトする時ピンチ:ズームイン、またはズームアウトする時タッチ&ホールド:テキスト上でカーソルの位置を揃えたい時シェイク:何かの操作を取り消したい時フリップとスワイプは動作が似ているが以下のように分類できる。フリック:軽く弾くような動作(キーボード入力など)スワイプ:一定方向に「送る」ような動作(画面遷移や要素の削除など)スプラッシュ画面/ローンチスクリーンアプリを立ち上げたときに表示される画面のこと。すぐに消えるが、アプリの印象を短い時間で与えることができる。ただし、この画面はアプリの操作を開始する目的で使うべきものであるため、テキストやロゴを含めるべきではない。スムーズに次の画面に遷移できるようにする。オンボーティング初めてのユーザー・久しぶりに戻ってきたユーザーに対して、プロダクトの価値を教えたりサービスに慣れさせたりする初回プロセスのこと。認証ユーザーに認証を求めるのに適している場面は以下の通り。商品の購入データの同期パーソナライズされた体験の提供サインイン・サインアップ時には、AutoFillの使用が推奨されている。この機能を使用すると、ユーザ名・パスワードを自動入力できたり、強度の強いパスワードを自動生成することができる。アプリを体感していない時点でサインインを求められると、ユーザーはアプリを削除してしまう傾向にあるため、認証を要求するタイミングはできるだけ後にする必要がある。ECアプリの場合、商品の閲覧はアプリ立ち上げ直後からできるようにし、商品を購入する際にサインインをしてもらうなどの形態が一例として挙げられる。Face IDやTouch IDなどの生体認証も良いが、生体認証をoffにしているユーザーのことも考慮し、それ以外の方法でも認証できるようにしておく必要がある。アクセシビリティ目や耳などに障害を持つユーザーのためにiOSはアクセシビリティを提供している。開発者は少しの手間でその機能を活用でき、そのことによって多くの人がアプリを使用できるようになる。画面などの要素にテキストラベルを指定すると、容易に音声ナビゲーションが実行できる。標準コンポーネントを使用していれば基本的なアクセシビリティには自動で対応できる。ウィジェットタイムリーで便利な情報を掲示してくれる便利な機能のこと。天気アプリの場合、現在の天気やこれからの天気などを表示してくれる。ウィジェットは開発者側で自由にカスタマイズすることが可能であり、画像なども表示させることが可能。ちょっとした情報やシンプルなタスクをこなす時に使う機能であるため、可能な限りワンタップでタスクが完了できるようにするべきである。提供する情報の量・インタラクティブ性・レスポンシブの速さの3点には気をつける必要がある。そのほかにも、タップなどの動作でアプリ本体に移動すること・適切なウィジェット名を付けること・アカウント情報が必要な場合はそれが分かるような表示にすることなどが推奨されている。まとめ今回はiOSアプリの開発で必要となる最低限の用語をまとめました。用語を知ることによりエンジニアやデザイナーと意思疎通がしやすくなったり、開発ドキュメントへの理解が加速します。これからiOSアプリ開発を始める方はぜひ本記事を役立て、用語を暗記していってください。